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教室でもっと自由になれる。その快適さがわたしをどう変えたのか

フィンランド語の学校に通って自分のあるところが変わった

夜間のフィンランド語の学校に通い、多数の国籍が混ざった教室の中で授業を受けているわたし。

これまで自分が小中高大と日本で過ごし授業を受けていた時と、今多国籍の人々の中に混ざって受ける授業では授業中の雰囲気や、空気感が完全に異なります。

今までブログで紹介して来たようにカルチャーショックを感じる時も多々あるけれど、逆に尊敬したい学べることもいっぱいあって

他の国の人の授業の受け方が、時にものすごく羨ましいなと思うこともあるのです

今日はそんな話を書きたいと思います。

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あるクラスメイトは先生と会話するように話を聞いている

昨年マレーシア人のクラスメイトが、先生の話す言葉に対しいつも「うん」と声を出して聞いているところを、初めて見た時は驚きでした。

例えば先生が、「この文法はこうでああで、こうなります。」と説明するのに対し、彼女はしょっちゅう授業中に「ウンウン(フィンランド語でjoo joo)」とか「oikeasti!(まじか!)」とびっくりしたりして、自由につぶやき、先生と会話するような授業の受け方をしているのです。

日本ではどちらかというと、先生が話している時や、説明をしている際中は静かに黙って聞くのが一般的で(わたしの学生生活はほとんどこうだった)

最初はなんで彼女はブツブツ一人でずっと呟いているんだろうと思っていましたが、今は彼女のそんな授業の受け方が素晴らしいと感じています。

正直、先生もそっちの方が授業をしている時気持ちがいいと思う

生徒がじーっと黙ってしーんと聞いていると、授業がやりやすいだろうけど、生徒が好きに「へー」とか「ほーう」「うん、うん」とつぶやきながら授業を聞いている姿勢はレスポンスがあって、言葉を受け入れられていて、わたしはこっちの方が授業のやり甲斐があるんじゃないかと思うのです。

 

現に、彼女はクラスで一番頭が良く、理解力も高かった

彼女はわからない時にはしっかり「先生待って、どういうこと?」「なんで?」とすぐに遮ることも容易にして、自分のペースを貫くこともありました。

だから、誰よりも得をし、難しい問題や文法の理解力も高く、授業の内容をがっしり掴みながら勉強していたので、成績はもちろん一番。

もちろん、彼女がわからないことは、他の生徒も理解できてないことが多いので、質問ができなかったり発言をしにくい生徒にとってはすごく助かる存在でもありました。

ちなみに、最近新しく通い始めたクラスで出会ったタイ人の友達も同じような姿勢で授業を受けていて、とっても頭が良い。

彼女は先生の質問にぼっそり答えを毎回小さな声で言うこともあり、先生と対話をするように授業を受けているし、まるでマンツーマンレッスンを受けているかのように授業に入り込んでいます。

 

教師によっては説明中に、遮られるのが嫌な人は多いかもしれないけれど…

小学校の時から「先生わからん!」と言うクラスメイトがいれば、「質問は最後にしなさい」とか「黙って聞いてたらわかります」と言われているところを見て来たし、「へー知らんかったー」なんて発言ただけでも「しーっ!!」と注意されることもあった気がします。

でも、フィンランドではそんな風に黙って聞くのが正解という授業を体験したことがほとんどない。

これまでいろんなフィンランド語の授業をたくさんの先生の元で受けて来たけれど、生徒が途中で発言したり、説明を止めて質問しても、注意をしたり、無視したり、不機嫌になる教師を見たことがありません

生徒と教師が混じり合うような授業が多いのです。

「〜ということは〇〇だからか!」とか

「それってこうだからかな?」なんて聞いてみたり、

「ん?どういうことだ」と発言したり、

そんな風に納得しながら、自分で発言して確かながら勉強する生徒が多いなと感じますし、先生もそこに対して返事をしながら授業を進めています。

 

これは留学生の時も体験したこと。

先生が黒板だけに向かって授業をしていないし、生徒はノートをただひたすら書いて聞いているだけではなかったのです。

海外から来た留学生たちは、なぜかとても自由に見えて、授業をどこかフレンドリーな雰囲気で楽しんでいるように見えました。そんな他の外国人の生徒を見習って、わたしもそんな風に自由に、先生と対話をするように授業を受けようと思ったのです。

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手を挙げることをもう、拒むことはない

昔のわたしは、先生が生徒に「〇〇の人ー?」とか質問すれば、だいたい周りの生徒が手を挙げてから挙げることが多かったです。

 

もちろん、長年一緒のクラスメイトとか少人数のクラスでは自分の意思で手を挙げられたけれど、ほとんど知らない生徒に囲まれた教室や、誰一人知っている人がいない場所では、必要のない限り挙げることはなかったです。

でも今は、自分の意見は自分のもの。同じ意見の人がいようが、いまいが全く気にしません。

 

さらに 、自由に発言してもいい授業の雰囲気に染まり、余計なことを発言しちゃうこともあるくらいです。

昨日はこうして学校で、「カラオケは日本語です!カラオケを産んだ日本から来たわたしが、歌を嫌うわけがない!」なんてジョークを交えて先生に返答できるほど、自分は随分変わったなと思いました。

 

授業中は静かにする・余計なことは話さない・質問は最後にする

よく聞く、授業中の大切なルールですが、果たしてこのルールが全てに対して適用されるべきかはわからないなと、最近ますます思います。

海外からやって来た人々の中で授業を受けながら、彼らの自由さと柔軟な授業の受け方を見て学び、今はクラスメイトたちのように自由に発言できる環境にいます。

授業の受け方には様々な意見があるでしょう。

教室の人数や学ぶ教科によっても違うので、どれも等しくこの方法が正解だとは言いませんが…

わたしは今日話した彼女たちの授業への姿勢を心から尊敬していますし、今後も真似して先生やクラスメイトと対話するように学んでいきたいと思っています。

ご報告

この度、わたしの書いた海外生活のコラム記事をmichillというメディアに掲載していただきました。

日本人妻になって2年の私が語る海外移住と国際恋愛の裏側

 

というテーマでこれまでの海外移住のあれこれをまとめた記事です!!こちらから読んでいただけますので、こちらのコラム、漫画も覗いていただければ嬉しいです!

あおい

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4 COMMENTS

あや

私も今週の水曜日までフィンランドで語学学校に通っていました。
最初は質問したくても手を挙げることすら躊躇していたのですが、最終的にはバンバン質問できるようになってました(笑)せっかく授業を受けてるなら、きちんと疑問は解消したいですよね!
フィンランド語は単語の語尾の変化が激しいので、なぜそうなったのか理解できない時は先生に質問するとスッキリしました(^^)

返信する
あおい

そうですよね!私も最初は躊躇ばかりしてましたが、最近はどんどん質問する派です( ^∀^)
フィンランドで授業を受けていると、やっぱり少人数クラスの方がいいと思っちゃいます。
語尾の変化とか、単語とか、ふとわからないと思ったことをさっと聞ける環境は本当に良いクラスだなと思っています!

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けん

学校での教育っていう点で考えると、とても興味深い内容でしっくりときます。あおいさんのように、欧米と日本の教育の両方を経験した方からのこういった記事はとても参考になります。
大学生の自分が教室でどうなのかっていうと、やっぱりなかなか手は挙げられないですし、まわりもやっぱりそういう人が多いです…笑
欧米の環境ならできても、「ここは日本だから…」って自分に対してブレーキがかかってしまいます。うーん、やっぱり環境って難しいです。

返信する
あおい

それはよかったです!( ◠‿◠ )
本当に日本で過ごしてきた時といろんな違いがあるので、これからもこういう気付きを
ブログに書いていけたらなと思っています〜!!
日本のように環境に合わせ、空気を読んでみんなと同じように学ぶ雰囲気もいいですが、
どんどん自分流に発言したりして勉強している生徒って羨ましくも感じます。
見習いたいところは、私もどんどん見習って生涯学習を大切にしていきたいです!!

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