海外に住んでいても、日本のニュースは時々チェックしている。
そこでやっぱり目につくのが、痴漢・性犯罪のニュース。
携帯でスカートの中を撮影し逮捕された、誰かが道で襲われた、車内で痴漢し逮捕…
そういうニュースを見る度に同じ女性として心底悲しくなるし、こんな事件が少しでも減ってほしいと願っている。
そしてもちろん、こうしてニュースにはならない、表には出てこない犯罪に近い行為があることも知っている。
性犯罪として認められるかわからないような、痴漢っぽい行為(?)や恐怖を感じる出来事を、高校生の時に経験したことがある私は、こんな迷惑行為に遭遇して悩んだことがあった。
[ad#ads-instory-noresponsive]私は微妙な痴漢にあったことがある
直接的に体を触られたり、写真を撮られたという事件性のある痴漢の被害にあったことはないが、微妙なものには人生で数回経験したことがある。
微妙な痴漢とは何か。
この記事を読んでいる女性の中では「微妙な痴漢…私も…」と思い当たることがあるかもしれない。
これと全く同じ経験をした人はいないと思うけど、こういうのが私の考える「微妙な痴漢」である。
痴漢の的にされる体の部分を触られたわけではない。
ただの膝であり、おじさんがなんどもスリスリと膝を押し付けてくるだけという、一見無意識にやっているとも取れる行為。
これを「痴漢」とは言えない…かもしれない。
しかし正直、気持ち悪さは同じである
この行動を普通に電車に乗っている時の様子とは言えないだろう。揺れてあたった?そんなもんじゃなかった。満員電車と言っても朝のラッシュではないし、隙間もあって、普通に間隔もあって立てるくらいの混み具合。
だからこれが、故意にやってることには確信があった。
でも、何も言えなかった。それは、膝だったから。
この状況を我慢して膝に違和感を感じ続けるしかなかったのだ。
[ad#ads-instory-noresponsive]何も言えない、助けを求めて良いのかわからない痴漢もあるということを知ってほしい
あおい
高校生ながら、こういう微妙な行為で悪質に女性に近づく人はどのくらい居るんだろうと思いながら電車を降り、膝に違和感を抱え、早く膝を洗いたくて家に爆走帰宅したことを覚えている。
「膝をこんなふうに触られました」と駅員に言えばどうなったんだろう?相手にしてもらえることなのか?とも考えた。
これは何なの?痴漢なの?迷惑行為?我慢して忘れることが一番なの?
結局、母に帰宅後その日起きたことを伝えただけで、もちろん通報もしてない。
違和感を感じまくった気持ちの悪い感触があった膝をゴシゴシ洗いながら、ぐっと我慢した。
微妙な迷惑行為・痴漢は一体どうすれば…
他にも、満員電車でもないのに、後ろに立っている男性がぴったり体をくっつけて息を何回か吹きかけてくるとか。
椅子に座っている時に隣の男性が何度か肘をあげて胸にあててくるとか。
普通の動きならわかる。カバンから物を出そうとして当たったとか、本をしまった時に、とか。
でもそれが全く必要のない妙な動きで、なんども続くからおかしくてこちらも警戒している。
こういうわざとなのか、偶然そうなってしまったのかわからないものだってたくさんある。
直接的に、明らかに性的な被害を受けたわけでもないし、正直どうしようもなさで包まれる。
こういう不快な一瞬を、通学中にちょっと経験するだけで、その日から周りの人の動きにやや敏感になって、少しずつ外の世界に対し警戒心が増えてしまう。
問題にして良いかもわからないこと・声をあげられないような見えない被害も、車内にはたくさんあるのだ。
逃げれば良いじゃない!と言うけど、それは実際簡単なことじゃない
他にも同じく私が高校生の時、こんな経験をしたことがある。
人の少ない夕方、学校帰りにあったこと。これは痴漢とは言わないが、ちょっとした迷惑行為の一つかもしれない。
時間を聞かれるのはもちろんウェルカムだが、腕時計をした腕を掴んできたり、無理やり時間を見ようとするのは、少しやりすぎだと思う。ちょっと変わった人だとはわかったが、すぐには断定はできない。
もしかしたら、フレンドリーすぎる(?!)人かもしれないわけだ…。
大阪の知らないおばちゃんやおじちゃんに話しかけられ、会話をしながら家に帰ったことは何度もある。
飴だってもろたこともある。
道端で楽しく知らない人と喋りこんだこともある、そんなわたしでさえ…
腕を掴まれて、すぐに話してくれないおじさんには警戒心しかなかった
こういう時にまわりの人が口を揃えて言うことはこれ。
「すぐ逃げればよかったのに」
「無視すればよかったのに」
「他の席か車両に移ればよかったのに」
どれも正解で、不正解。そんなことできたら私だってすぐにやっている。
実際こういう場面になると、先のことも頭によぎって少し怖くなってしまう。
無視したら何かされるかもしれない…
他の車内に逃げたらついてくるかもしれない。
そんな不安で、とりあえずこの場をこのまま苦笑いし乗り切る方が、被害が少なくで済むんじゃないかと考えた。
[ad#ads-instory-noresponsive]救いは他の人が私に気づいてくれて、凝視しながら監視してくれたこと
幸い前に座っていた家族らしき女性二人が、プライベートな質問で責められる私をずーっと凝視してくれていた。
何かこれ以上危ないことが起きたら、きっとあの人たちが証人になってくれるかもしれない。もしくは、あの人たちの目があるから、このおじさんもこれ以上のことはしないはずだというちょっとした安心感もあった。
あおい
だから、見守ってくれるだけでも、ありがたいと思ったのだ。
もちろん、質問には全部完全な嘘で返答をしながら乗り切った私。兄が二人いるのも真っ赤な嘘である(笑)
運よく電車が駅に止まったので、今しかチャンスはないと思いすぐ降りて逃げられたが、もちろんこの後も恐怖感に襲われた。
男性も降りてきたらどうしようという心配。
降車する駅を知ってて待ち伏せされていたらどうしようという恐怖など…
結論、何もなかったし、周りを気にしながら家へ無事に帰れたけれど、もしもあのおじさんが危ない人だったらあの時どうなっていただろうか。
[ad#ads-instory-noresponsive]知ってほしい、女性が遭遇しているいろんな恐怖
警察沙汰になるような直接的な痴漢でもないし、警察だってこんなことまで事件にしてられないかもしれない私の経験は、車内でのただの迷惑行為かもしれない。
一応通報した方がよかったのかもしれないと思ったこともあったが、正直どこからが迷惑行為?痴漢なの?と思い、高校生の私には判断し辛かったものである。
だからこそ、私の経験を踏まえて言えることは1つ。
いつかあなたがもし、周りの人の様子に「何かおかしいな」と気づいたら、判断し辛くて声をかけられなくても、どうか監視の目を向けるか、何か合図を送って助けるとか、あとで声をかけてあげるとか、何らかの手助けをしてあげてほしい。
あなたの気づかないところで、何かが起きているかもしれない。
もしかしたら誰かが「助けて」とそばで思っているかもしれないのだ。
私は微妙な痴漢にあったことは結構ありますが、日本の大部分の女性が経験していると思います。むしろ受けていない人の方が少ないと思う。キモいのでそういう人は大事なとこちょん切ってやりたい笑
そうですね…悲しいことにどんな人でも結構経験されていることだと思います。
微妙な痴漢ってまた声をあげにくいから辛い…
周りの乗客がさっと気づいて、守ってあげられる車内になりますように。
インスタのストーリーからこの記事にたどり着きました。
私も微妙な痴漢あります。
しかもあおいさんが受けたものと同じ!
高校生の時、私の前に浮浪者のような格好のおじさんが立って、膝をくっつけてきました。
最初は当たるくらいでしたがだんだん体重をかけてきてすごく重くて、こちらも睨んだり足を動かしたり抵抗しましたが、じーっとこちらを見つめるだけでやめようとしませんでした。
降りる駅もまだまだ先だったので、電車が停車したタイミングで、横に座っていたお姉さんに助けを求めると何事もなかったように停車した駅で降りていきました。
お姉さんも私の顔を見てすぐ察してくれ、怖かったねと声をかけてくれましたが、きっと周囲から見たら痴漢とわからない微妙なものに腹立たしさを感じました。
高校生くらいだとなかなか声を上げられない子もたくさんいる年頃だし、本当に許せません。
そういうの本当に許せない!!
痴漢とは言えない、呼べない、だけどされた本人は気持ち悪くて怖いし、触られたくない人に微妙な形で触れられるっていう痴漢ありますよね。
お話を聞かせていただいて、私もそのおじさんに腹立たしさを感じます!!
危険な目に合わなくてよかったですが、それでも膝のくっつけ行為は、記憶に残ってしまうし許せません…